彼と私の言えない秘密
「竜一!起きてんの?学校遅れるよ?」


「わかってるよ!」


ったくお袋の奴…うるせぇんだよ


俺はサッサと支度を済ませて玄関で靴を履いていた


パタパタとスリッパの音が近付いてくる


「竜一、はい、お弁当!隣の美那ちゃん。本当にしっかりしてるわね〜昔っからだけど…同じ歳とは思えないわ。少しは見習いなさいよ?」


朝っぱらから言うセリフかよ


「あのさ…俺、学校じゃ、生徒会長だし、スゲーモテてるから!」


俺はお袋から弁当を受け取り鞄に入れて家を出た





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