彼と私の言えない秘密
「や、やめてよ…」


美那が静かに俺の言葉を遮る


「イイから聞け…これで最後にするから…」


美那の腕を掴む手に力が入る


美那はそのまま椅子に座った


「お前、好きな奴は…」


「竜一には関係ないし」


「関係あるから聞いてんだよ!いつまで強がるつもりだ?」


「強がってなんか…ない…」


俺にはいつも強がってる態度の美那が、少し、昔の様な顔をした


「俺、昔から…美那しか見ていない。これからもお前だけを見ているから…幼なじみじゃなく、俺を男として…付き合ってくれないか?」





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