【短】叶うなら
「結衣・・・!!」





「あっ加奈子!!」





出発当日、加奈子のほかには誰も来なかった。





他に友達と呼べる人もいたが、来てはくれなかった。






まぁ、友情なんてこんなものだろう。





「ほんとに・・・行っちゃうんだね・・・」





あたしは加奈子に優しく微笑んだ。





「うん・・・。でも、一生離れ離れになる訳じゃないから・・・。悲しいのは今だけだって!!」







「だってぇ~。」





加奈子はまた涙目になっている。





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