アライブ


『時也…大丈夫?』


杏菜は心配そうに、自らが支える四季神時也に尋ねた。


『大丈夫や、心配すんなや』


そんな四季神時也の下腹部からは血がポタポタと落ちていた。


『でも血が…』


杏菜は不安そうな表情を見せていた。


『大丈夫や、こんなとこで死なへん。約束したやろ、必ず二人で理想郷を作って幸せな家庭を築くんやて』


四季神時也はそう言って、杏菜に優しそうな笑顔を見せた。


『うん…』


杏菜は深く頷いた。


『はぁ…はぁ…』


四季神時也は苦しそうに息を切らした。


『少し休んだほうが…』


杏菜がそう告げると四季神時也は首を横に振った。



< 314 / 470 >

この作品をシェア

pagetop