秘密の彼氏
そうして土曜日
朝早くに健二くんの車で出発して、もう海が見えてきた
「きゃーテンション上がる」
「美玲、うるさいよ」
盛り上がる美玲を笑いながらたしなめる直くん
「うるさくないよぉ!!ねっ、夢菜」
「だよねー!海に来たんだから、はしゃがないとだめでしょ」
「お前、アホか!まだ着いてないんだから黙っとけ」
「は?!もう着いたようなもんじゃん?!」
「生意気いってんじゃねえ」
いつも通りの、私と慎ちゃんの言い合い
止めにはいるのは
「ちょっと2人とも・・・」
智美だ
運転しながら横目で見て、笑う健二くん
いつものパターン
昨日の夜、決めたんだ
みんなの前では、悩んでることは隠し通すって
いつも通り接してたら、美玲にも気付かれるはずはないよね
だから今日の私はいつも通り
そう、何もなかったかのように装って
それでも楽しもうって決めたんだ