秘密の彼氏

そうして土曜日


朝早くに健二くんの車で出発して、もう海が見えてきた


「きゃーテンション上がる」


「美玲、うるさいよ」


盛り上がる美玲を笑いながらたしなめる直くん


「うるさくないよぉ!!ねっ、夢菜」


「だよねー!海に来たんだから、はしゃがないとだめでしょ」


「お前、アホか!まだ着いてないんだから黙っとけ」


「は?!もう着いたようなもんじゃん?!」


「生意気いってんじゃねえ」


いつも通りの、私と慎ちゃんの言い合い


止めにはいるのは


「ちょっと2人とも・・・」


智美だ


運転しながら横目で見て、笑う健二くん


いつものパターン




昨日の夜、決めたんだ


みんなの前では、悩んでることは隠し通すって


いつも通り接してたら、美玲にも気付かれるはずはないよね


だから今日の私はいつも通り


そう、何もなかったかのように装って


それでも楽しもうって決めたんだ
< 20 / 25 >

この作品をシェア

pagetop