王子に姫の恋情を…



そんな訳で

由香里に気を取られていた俺は


『・・・・・・』
『・・・・・・』



無言で目配せをしていた双子に気づかなかった






そして


ダッと急に2人して走り出すと





ドカッ





「…は?」




2人とも真正面から由香里に突っ込んでいった





ゴンッ



勢いが思った以上についていたもんだから
3人は床にバタンと倒れこむ




…なんかさっき

ゴンッってすごい痛そうなデカい音鳴ったんだけど…







「痛ったぁ~!!」




…やっぱり
由香里頭打ったんじゃね?






『あなたが由香里さん!?』
『あなたが彼方の彼女!?』





…あいつ等

早く由香里の上からどけろよ!





俺が文句を言おうと近づいたときには






由香里は気を失っていた…






< 57 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop