王子に姫の恋情を…
俺が彩雅を振り払って由香里のところに行こうとした時
『てめぇ等は何ぬかしとんじゃぼけー!』
「『『は…』』」
全員
目が点状態
…誰か
この状況を説明できる人がいたら簡潔に整理して言ってくれ
由香里はつかつかと俺の目の前まで歩いてくると
いきなり
彩雅をべりっと引き剥がした
「ごめん、だけど彼方だけは絶対に譲れない」
力強く
由香里は言った
そうだ
そうだった
やきもちなんて妬かせようと思わなくても
俺って由香里に大切に思われてるって
分かっていたじゃねえか
それなのに由香里を不安にさせていた…
俺、情けねぇ…