王子に姫の恋情を…
「あ、ありがと…」
はぁー良かった
これで日直の仕事終わり!
『他には日直の仕事ある?
暇だから手伝えるけど…』
「ううん、あと日誌もって行くだけ」
西田君優しーなー
と心の中で思いながら
自分の机においてある日誌のところまで歩こうと足を踏み出したら
ズキッ
「痛…ひねったかな?」
右足首に鈍い痛みがじわっと広がる
そういえばさっき
変な方向に足が曲がっちゃったしな…
そんなことを考えながら
痛みが和らぐわけでもないのに
足首をとんとんと叩いていた
『大丈夫!?歩ける?』
西田君はすぐに寄ってきて私の様子を心配してくれる
「うん…日誌もって行った後に保健室行くよ」
『じゃあ俺も付いて行くよ!』
由香里ちゃん危なっかしいし
と、余計な一言を付け加える西田君
「…それどういう意味よ」
『あはは!ごめんごめん』
『・・・・・・』
それを眺める
ムスーッとした人影が一つ