高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
「お先に失礼します。」                                        

すれ違った村田に挨拶をした。


「原田、俺もあがるから
飯食いに行こう。」


「はい。」



待ち合わせ場所に
村田が車でやってきた。


助手席のドアを開けて


「お待たせ。」


と笑った。


あのキスの夜から
二人っきりで会っていなかったから
ちょっと恥ずかしかった。



「元気ないぞ?
どうした?」



「え?そうですか?」


「おまえらしくないし
帰りになるとどんよりしてるし。
彼氏となんか合ったのか?」



「主任は私のこと
見ててくれるんですね。」



「俺は部下には気を配る男だ。」



そう言ってウインクした。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            
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