高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
「お先に失礼します。」

暗い外に飛び出した。
入口に回った。


俺を見つけてくみちゃんが
笑顔で出て来た。


「おつかれさま。」


「ただいま。」
俺は自分のニット帽を
くみちゃん頭にかぶせた。


「どうしたの?」


「ポチが最近元気がなかったから。」


心配してくれてたんだ。


「ごめんな、忙しいのに
心配かけて。」


「何言ってんの?
ポチが一番大事なんだから。」


俺は耐えきれなくて
くみちゃんを抱きしめた。


「ポチ…こら、こんなとこで。」


「家まで我慢できない。」


俺は体を離して
くみちゃんの頬に頬ずりした。

「愛してる。」


「私もよ。」



雪明かりの中、しっかりと指をからませて
寄り添いながら歩いた。


体がほんのり
温かくなった。
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