高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
俺は立ち上がった。

「男の子だよ!!」

先生が赤ちゃんを
くみちゃんのお腹の上に座らせた。


「うわ~~!!!」
俺は絶叫した。


「くみちゃん、すごいよ!!」


くみちゃんは泣きじゃくった。
俺も涙をゴシゴシ拭いた。


「パパちゃん
写真とってあげるね。」

病院にはサービスで
生れた瞬間の写真を撮ってくれるらしい。


真っ赤な顔で泣く
コポチを抱いて
俺もくみちゃんも泣きながら
笑った。


「いい写真になるよ。」


先生がそう言った。


「ありがとうございます。
本当にありがとうございます。」


俺は泣きながら言った。


かっこ悪いけど
俺はまだ17歳だ!!


コポチは愛しいくみちゃんの
乳首に吸いついた。

「ポチ…吸ってる、痛いくらい。」

ちょっと複雑だったけど・・・
俺は父親になるから・・・
その場所はしばらくおまえに貸そう。


「よっ、ライバル」

くみちゃんが笑った。
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