高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
幸志朗が騒ぎそうなので
私は一番後ろの席に一族で座った。

ポチパパがビデオ撮影をしてるのを
幸志朗が見つけて

「ポチジジ」と呼んだ。
ポチパパは自分たちの事を

ポチジジ ポチババ
と呼ばせた。


うちはそのまま

「ジジ」 「ババ」

もうちょっといい言葉はないのかと
思うのだけど
孫バカたちは競って
名前を覚えてもらうために頑張ってる。

「コーシ、シーーーー!!」

私は幸志朗を静かにさせるのに
必死だった。


それでなくても
赤ちゃん連れて来て
目立ってるのに・・・・・

でもきっと誰かの姉なのかと
思われてるに違いない。


入場の音楽に合わせて
卒業生が入場してきた。


その頃やっと幸志朗が
眠り始めて
私も汗がひいた。
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