汚れた街の汚れなき天使




「そうだよ」



海人の髪を撫でる。



サラサラの茶髪。

前に言ってたっけ?地毛も明るいんだって。



そんな地毛が伸び始めてしまっている。



お揃いにしようって約束したもんね。



全部地毛に変わるぐらい伸びて、それでもまだ海人が寝てたとしても……まりあは待ってるから。




「愛美さんは午後に来るよ」




「何かしんないけど、どうしても会わせたいみたいだから」




「ありがとう」




「いや、俺も悪かったな。愛美よりお前だろ?体にまで傷ついてんだからさ」




「まりあは大丈夫。海人が癒してくれた」




「そっか」




愛美さんの誤解が解けるといい。



みんなが幸せになったらいい。



まりあは幸せだから。





……そういえばお父さんはどこの病院にいるんだろう??元気だと、いいな。





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