汚れた街の汚れなき天使
頭がぽーっとしてる。
夢……じゃないんだよね??
「絶対に傷つけない。絶対に幸せにする」
そう言ってほっぺに軽くちゅーして去っていった達也。
携帯のメモリーに残してくれたメルアドを見るだけで頬が緩んできちゃう。
って。
待って??
って事は……皆川まりあは本気で何にも悪くないんじゃ……。
「はぁ~」
知らなかったとはいえ、随分ヒドイ事言った気がする。
あの子にも……お兄ちゃんにも。
伊藤さんの番号は……あった!!
とりあえず、電話しよう。