汚れた街の汚れなき天使




「愛美は嫌なの??自分でその道選んだんでしょ?だったら俺は気にしないよ?」




「けど……」





ひゃっ!!



ダメだって……。



知らないうちに大きくなっていた達也の胸に急に抱きすくめられて、言葉……出ないし。




「そんな怯えた目しないで?俺が傷つけた分、いやそれ以上に幸せにするから」




怯えた目。そうなんだろうな。ずっと怖かった。恋愛する事も、前に進む事も。




「ずるいよ」




達也ずるい……そんな風に言われたら、勝てないよ。




「もう……いなくなったりしない?もう……酷い事言わない??」






口でする約束なんて、何の意味もない。……知ってるけど聞いてもいいよね?





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