汚れた街の汚れなき天使



「……で一人で帰ってきたのか??」



「そういう事です」




前を向いて笑って言える俺は少しは強くなれただろうか?


まりあが、ちゃんと家族の愛に包まれて、普通の学校生活をしてくれることが俺にとっても生きる希望になる。



そう、思えるんだ。



「じゃあ、来週から頑張るか!!」



「宜しくお願いします」



先輩から乾杯と受け取った缶ビールを一気に喉に流し込む。






俺……頑張るからな。



まりあには絶対負けない。



もっともっと、いい男になって待ってるから……おじさんになる前に帰って来てくれよ??





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