KISS OF LIFE
「あ、はい…」

振り返ると、ちょっと…いや、かなり不機嫌そうな南野課長がいた。

いろいろ心当たりがあり過ぎてすみません…。

「一緒に行くの、嫌だった?」

南野課長が言った。

どうしよう、怒ってる!

「嫌って言うか…その、遅刻しそうだったもので…」

「へえ、遅刻したくないから俺ほったらかしにするんだ?」

「だって、その…」

言い訳がない。

あらかじめ考えて置けばよかった!

「それで、何が課長の一方的?」

それ、まさか聞いてたのですか?

「どれが、勝手な上司命令だって?」

顔は笑っているけど、目は笑っていないー!

誰か、ブラック南野課長の取り扱いを教えてー!
< 27 / 152 >

この作品をシェア

pagetop