弱者

男は目尻に大袈裟なほどの皺を作り、唾を飛ばしながら頭を下げた。

『おめでたでづか〜 めでだいでづね〜
素晴らしいでづね、ねぇ、何ヶ月でづかぁ? ねぇ、んはぁっんはぁっ・・・・ 』


麻美は嘘をつきつつ、この男から逃れたい気持ちで一杯になっている。


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