弱者
男は無理矢理作ったような笑顔を近づけながら麻美を見据える。
『いいでづよね〜〜 、んはぁ。僕なんて、結婚するごともできないでづから・・・んはぁ、うらやまじいでづからぁ!!
んはぁ、んはぁ・・・・ 』
(笑えない。 いつまでコイツと話さなきゃならないのか・・・)
恐ろしく長い時間が経ったような気がしたが、隣の駅に着くと乗客が少しだけ増えた。
ラッキーなことに、若い男性が麻美の前に座った。
障害者と名乗る男は向きを変えると、若い男性に同じことを繰り返した。
若い男性は耳からイヤホンを引き抜き、面倒臭そうに話しを最後まで聞いた。
そして言った。