同窓会
その日は夏にしては珍しい豪雨とも言える雨が朝から振り続いていた。
放課後になり、私は忘れ物を取りに菜穂子と美加の三人で教室に戻った。
教室にはまだ春菜が残っており、四人で帰ろうと廊下を出ると男子数人の叫び声と駆け上がる足音が廊下に響き、しばらくして前田君が立ち入り禁止の屋上へ続く階段に上っていった。
「ちょっ…」
すぐさま数人の男子が追いかけてきて、前田君の後を追って上っていった。
「何か…やばくない?」
いつもとは違う、ただならぬ雰囲気に私達は動揺していた。