桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
しばらく初花の真剣な顔を見つめる。
まだコイツのことは信用してないが、暇潰しに聞いてもコイツに何の得もないだろう。
「わかった。約束する」
そう言うと、また辺りを確認してから初花は小さな声で話し始めた。
「実はね、深影は大怪我をするたんびに、必ずやなじぃの部屋に閉じこもるの。
やなじぃは医療にも詳しいから、最初は治療してるのかと思ってたんだけど
その間、誰も深影の姿を見たことがないらしいの。しばらくしてやっと会えたと思ったら怪我はもうすっかり治ってて…
いつもの深影に戻って、任務に行ってしまうのよ。
変だと思わない?」
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