桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜


「え……あぁ。」


私は差し伸べられた手を取らずに自力で立ち上がる。


すると、また激しいめまいと頭痛が私を襲い、体がよろめいた。



「おっとッ!!」



青年は間一髪のところで私を腕で支える。



それでも頭痛とめまいは止まず、視界がどんどん白く霞んでいく。


ヤバい、また意識が………


そして、そのまま私は眠りにつくように意識を手放した。





「あれ、うそ、寝ちゃった?もしも〜し。」


青年は意識を手放した桜の耳元で呼びかける。


だが、いくら呼びかけても反応は無く寝息だけが青年の耳に届いた。



.
< 28 / 151 >

この作品をシェア

pagetop