桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
「え……あぁ。」
私は差し伸べられた手を取らずに自力で立ち上がる。
すると、また激しいめまいと頭痛が私を襲い、体がよろめいた。
「おっとッ!!」
青年は間一髪のところで私を腕で支える。
それでも頭痛とめまいは止まず、視界がどんどん白く霞んでいく。
ヤバい、また意識が………
そして、そのまま私は眠りにつくように意識を手放した。
「あれ、うそ、寝ちゃった?もしも〜し。」
青年は意識を手放した桜の耳元で呼びかける。
だが、いくら呼びかけても反応は無く寝息だけが青年の耳に届いた。
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