桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
なんと壇の上に座っていたのは、まだ私よりも幼い少女だったのだ。
頭には豪華なかんざしをつけていて、床には少女の綺麗な長い黒髪が扇状に広がっていた。
少女は驚いている私の様子を、訝しげに首を傾げながら見つめている。
すると、音祢は藤姫様の前に出て正座をすると、手を床について頭を深く下げた。
「藤姫様、参るのが遅くなって、申し訳ございません。」
「いえいえ、急に呼び出したのはこの私です。だから顔を上げて下さいな」
そう言われ、ゆっくりと顔を上げる音祢。
そんな音祢に藤姫様は穏やかに微笑むと、私に澄んだ紫色の目を向けた。
「どうぞお座り下さい。立っていては話も出来ませんし」
そう促され、私は少女を見つめながらゆっくりと座る。
深影も私の隣に座ると、あぐらをかき、大きなあくびをした。
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