桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜



ふと自分の手のひらの包帯が目についた。


昨日刀で傷を負ったところに包帯が巻かれている。




ここの医者がやってくれたのか?


でも、それにしてはヘタクソな巻き方だな




なんて不思議に思っていたら




「ふぁ〜」


隣から誰かのあくびをする声が聞こえた。



私はそちらに目を向けると、自分がいる布団の中で何かがもぞもぞと動いていた。




まさか・・・!!



私は布団を全部剥ぎ取る。




そこにはまだ眠たそうに目を細めている深影の姿があった。



「ん〜〜あぁ、おはよう桜」



深影は私を見るや否や、私の頬にそっと手を添えると優しく微笑みを浮かべた。




その顔がどことなく艶やかで色っぽく見えた私は猛烈な羞恥心に駆られ、顔がだんだんと沸騰したやかんのように熱くなった。




そして・・・





ゴスッ!!




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