キャンディー
なっ何!?



何が起こってんの!?



すぐにでも確かめたい所だけど、一向に響いてる爆音のせいで立ち上がることができない。




やっぱり、そこら辺は女の子だもんっ。



怖いもんは怖いし、ビビるもんはビビる!




廊下で震えながらしゃがみこんでいると、肩に柔らかい感触がはしった。




「どうしたの君、気分でも悪いの?」




反射的に振り返ると、生徒らしき人が心配そうに覗きこんでいた。




「あっ……はい」



「そっか、大丈夫?」




言えないっ!



男が爆音にビビってましたなんて言ったら、絶対笑われる!



そう思い、咄嗟にいかにも体調が悪いような演技をする。




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