私は大事なそっくりさん
「どうしてあたし達、こんな所にいるわけ? 」
2人はぽかーんとしている。
「あっ、そっか」
手をうち、何かをひらめいた様子の夏。
「私と夏で考えたの。"オトナの男"を落とすにはこれしかないって」
「…………へ?? 」
素頓狂な声をあげたあたしに、夏は真面目な顔で話し始めた。
「もう、可愛いだけじゃだめ。色気で攻めれば男なんてイチコロなんだから」
「そうそう、妹だなんて思わせてちゃ進まないよ? 」
色気………進む…………?
「あの……」