ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
夏休みの間、対策勉強は週に何度かしか行っていなかったため、やはり毎日顔が見られるのは嬉しくてたまらない。


唯一残念なのは、前のように文化祭の準備で遅くなるのを理由にして、桐島を送ることができなくなったこと。



いつまでもこのままじゃダメだよな…。
どうにかしなければ…。


桐島と別れ、廊下でグラウンドを見つめながらボーッと1人物思いに耽っていると、騒がしい女子生徒たちが近付いてきた。


「あ!銀ちゃんだ!ラッキ〜♪」
「銀ちゃん!カラオケ行こうよ〜♪」


……何だコイツらは。

傷みきった茶髪がだらしなく揺れ、素顔が分からないほどの濃い派手メイク。
色んな香水が混ざった強烈な匂いに、思わず顔が歪む。


……桐島とは正反対だ。


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