ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「どうだ?いい息抜きになったか?」

砂浜に設置されているベンチに2人で座り、海を眺めている桐島に声をかけた。

「はい……とても」

海を眺めたまま桐島は答える。

「そうか、よかった」

波と遊びながら砂浜を散歩していたら、いつの間にか日が暮れ始めていた。

時間が過ぎるのはあっという間だ。

ベンチに座りながら、2人とも静かに海を眺める。
さすがに、繋いだ手はもう離されているが、寂しさはなかった。




「見て、先生。夕日がキレイ……」

桐島が呟く。

まるで、俺の心を表すかのような真っ赤に燃える夕日が、海に飲み込まれるように沈んでいた。



「あぁ……キレイだな」

桐島の言葉にこたえる。

夕陽で赤く染められた、美しく、儚げなその横顔を見つめていた。


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