ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「じゃもう、行ってきなさいよ!」


沙織は俺の背中をバシッと叩いた。


「ほら!シャワー浴びて!」


沙織の急かすような声に、のそのそと身体を起き上がらせる。


「……今から行ったら迷惑かも…」


「そんなことちまちま気にしてんじゃないわよ!どうせ嫌われてるんだし、今さら何したってどうってことないわよ!」


励ましているのかけなしているのか分からない沙織の言葉に、それもそうだな、と少しずつ納得し始めている自分がいた。

チラリと沙織の方に顔を向けると、沙織は眉を下げて苦笑した。


「本気でぶつかってみなさいよ。いつもの自信家の銀次はどこ行っちゃたのよ!」


そう言って、俺の頭をグリグリと撫でたあと沙織は立ち上がった。


< 205 / 479 >

この作品をシェア

pagetop