ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「ねえねえ桐島さん!銀ちゃんと毎日対策勉強してるんでしょ!?」

「いいなぁ〜。どう?銀ちゃんと2人きりって!」


そんな声が聞こえ、思わず身体が固まる。


「どうって……教室での先生と一緒だよ」


結衣が困ったような感じで答えているのが分かった。別に俺たちの関係がバレているわけじゃないけど、妙にドキドキする。教頭なんかそっちのけで、その会話に耳を集中させた。


「まさか銀ちゃんが対策勉強の担当になるとはビックリだよね〜」

「銀ちゃんの担当桐島さんだけらしいよ。私も希望したら大場先生に回されたもん!」

「うそ!?桐島さんいいなー!!」

「は…はは…」


結衣が苦笑いしているのが分かる。相当困ってるぞこれは…。でも助けようにも助けられない。女子達の会話はまだ続く…。


「銀ちゃんに優しく教えられたら落ちちゃうよね〜!」

「桐島さん、実際のところ、好きになっちゃわない?」


なんて際どい質問なんだ…!!俺の方が心臓バクバクだ。耳がダンボになる。結衣はなんと答えるんだろうか…。少しだけ期待しているとあっさりとした声が聞こえてきた。


「いやそれはないよ」


そ、即答っ!!!!

マジかよ!!せめてもうちょっと悩んで答えてくれよ!!もちろんウソだと信じたいけど、なんか自信がなくなってきた…。

グサグサと傷つきながら、心の中でしくしく泣いた。

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