ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
衝動的に身体が動いた。

その集団が部屋の前を通り過ぎようとした時、一番後ろを歩いていた結衣の腕を引っ張り、手で口元をふさいだ。そして、暴れる結衣の腰に腕を回して、引きずるように部屋に連れ込んだ。


「あれ?桐島さんは?」

「あれ〜?さっきまで後ろにいたよね?忘れ物かな?」

突然拉致されたとは知らず、クラスの女子たちは立ち止まって探しているようだ。床に座り込み、息を潜めてその様子を伺う。

しばらくその場にいたみたいだが、そのうち戻るだろう、とその女子たちは先に部屋へ戻っていった。




「んっ!んんーっ!」

「結衣!俺だ!しーっ!静かにっ!!」


突然の出来事で暴れる結衣を抱き込んだまま耳元で声をかけると、俺だと安心したのか、結衣の身体の力がホッと抜けた。そっと口元から手を離すと、結衣が振り返ってキッと俺を睨んだ。


「先生ッ!何やってるんですか!?驚かさないでください!!」

「……結衣…会いたかった…」


当然のように怒る結衣を無視して、その体勢のまま優しく抱き締めた。

風呂上りで火照った身体と石鹸の甘い香りが、俺の胸を余計に高鳴らせる。

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