ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
長いキスを終えると、結衣は呼吸もままならない様子で、俺にくたっと身体を預けた。

このまま全て奪ってしまいたい…。全身が結衣を欲しているが、そんな熱を必死で抑え、それを悟られないように優しく名を呼んだ。


「結衣…」

とろんとした、どこかうつろな顔で結衣が俺を見上げた。
そんな顔をされると歯止めが効かなくなる…。理性がぶっ飛びそうだ。

ここが自宅の部屋だったら、間違いなくその身体をベッドへ運ぶが、今は学校の合宿中。しかもここはだだっ広い大広間。
……ダメだ。絶対ダメだ。

どうしようなくもどかしい気持ちを紛らわすため、結衣をきつく抱き締め、なるべく顔を見ないように俺の胸に結衣の頭を押し付けた。結衣はもう俺のされるがままになっている。


手は出せないけど、このまま離れたくない。ずっと一緒にいたい…。


「なぁ、結衣。俺の部屋で寝る?」

淡い期待を込めて訊ねた。

俺の部屋も他の先生たちと同室だったが、他人と同じ部屋で寝るなんて考えられないから別で一人部屋をとっていた。

いっそのことこのまま無断で連れていってしまおうか…。そんな不埒なことを考えていたら、結衣の頭が僅かに動いた。



「……行き、ません…」


「ハハ……ダメか」


半分意識が飛んでるというのに、しっかりと断る結衣に思わず苦笑した。

名残惜しいけど、しょうがない。この続きはいつかまた。

ぼんやりした表情でいる結衣の顎を持ち上げ、半開きのまま濡れて光るその唇に再び口付けた。


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