ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
この女、どうかしてる…。
一体何が目的なんだ…。
俺が欲しいとか、結婚したいとか平然と言っているが、俺を気に入ったようには全然見えない。
欲しいのは「三神」の名前なのかもしれない…。


「残念ですが藤堂さん、あなたとお話しさせて頂くのはムダのようですね」


「……そのようですわね」


そう言って藤堂蘭子は不敵に微笑んだ。
それにこちらも微笑み返す。


「では、やはり僕の父、そして藤堂社長を直接説得するしかないようです。……毎日でも通う覚悟で2人を説得しますので、そのつもりで」


「ふふ、お手並み拝見致しますわ」


お互いに微笑みを浮かべているが、腹の中では牽制し合っていた。
端から見たら穏やかそうだが、この部屋の空気はピリピリと張りつめている。


本当に相性は最悪だ。


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