ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「な、な、何で高杉と…ゆ、桐島が一緒に…?……な、何してんだ?」

明らかに動揺している俺に対して、高杉は冷静に「先生に片付けを頼まれてて。その帰り」と体育館の方を指差しながら答える。


「そ、そうか…」

仕方がないことだが、正直このツーショットは見たくない…。

今の弱りきった心にはひどくダメージを受けてしまう…。2人を無理やりでも引きはがしたい…。必死でその衝動を抑えていると、高杉が爽やかに聞いてくる。


「先生は?…あ、お客さん?」


……ハッ!しまった!!

一瞬藤堂蘭子の存在を忘れていた!!でも今さら隠そうとしてもムダだ…。


「い、いや…えっと…その…」

素直に客だと言えばいいものを、結衣がいることでかなり動揺している。

結衣は顔を上げないまま高杉の後ろに立ち、一度も俺を見ようとしない。

誤解を与えてたらどうしようか…!!

そんな結衣の様子にさらに1人でテンパっていると、藤堂蘭子がいつの間にか隣に並んでおり、

「こんにちは」

と、キレイにお辞儀をしながらお嬢様らしく挨拶をしていた。


「…こんにちは」

高杉がそれに答える。

心なしか、頬が少し赤くなっている。

何を照れてるんだコイツは…。高杉…お前、まだまだ女を見る目がないな…。


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