ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
それから残っていた仕事を猛スピードで終わらせ、急いで駐車場に向かった。

さっきまで腑抜け状態だったのに、まるで別人のようだ。

車を見ると、結衣が助手席に座っているのが見える。

よかった…やっぱり夢じゃなかった……。

ホッと胸を撫で下ろしながらドアを開け、車に乗り込んだ。


「先生、忙しいのにホントに良かったの?」

「ああ、全然問題ない」


例え忙しくても、結衣のためなら時間をムリにでも作る。心配そうな顔をする結衣に微笑みかけた。


「なぁ結衣、メシはどうする?今日お母さんは?家か?」

「いえ…今日は夜勤です」

「じゃあ何か食って帰るか」

俺の言葉に結衣は微笑みながら頷いた。


なんか…今日の結衣はやけに素直だな。いつもは悲しいくらいクールなのに。

あぁ…幸せだ…。

結衣の嬉しい変化にうっとりと喜びに浸りながら車を走らせた。

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