ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
それから夕飯を終え、時計を見るともう九時を回るところだった。

のんびりし過ぎていたか。結衣は勉強もあるし、もう帰ると言うかもしれない。


「結衣どうする?遅くなったし、もう家に送ろうか?」

「大丈夫です……先生のうちに行く」

ふるふると首を振りながら、結衣が俺を見る。


「い、いいのか…?」

結衣がいいならうちに連れて行くが、果たしてちゃんと俺は帰せるだろうか…?

それに、嬉しいがやはりだんだん心配になってきた。結衣の様子がいつもと違いすぎる。


「なぁ結衣、やっぱり何かあったのか…?」

「……何も」

な、なんだその間は…。なんか隠してるのか…?

じーっと疑いの眼差しを向けると、結衣がふいっと顔をそらした。


やっぱり…!!なんか隠してる!!

「結衣!!何があったんだ!?いつもと違って今日はやけに素直だし!!」

「失礼ですね!いつも通りです!!」


俺をキッと睨みながらそう言い張る結衣に、これ以上問い詰めるのは危険だと察した。

しつこい、と怒られるかもしれない。
疑いながらも、渋々と大人しく引き下がった。


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