ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
そんな日々を過ごしながら迎えたセンター試験本番。本来なら学校は休みだが、生徒たちを応援するため先生たちも試験会場に来ている。生徒たちにお守りを配ったり、背中を叩いて気合を入れたり、先生たちも気が気じゃない。

開始まで時間があるので、俺も人気のない場所に結衣を呼び出した。


「結衣、落ち着いて頑張ってこい」

「はい」

緊張で冷たくなっている結衣の手を握り、その甲にキスを落とした。結衣は照れながら苦笑している。


「そばにいてやれないから、これ持っていけ。お守り以上に効果があるぞ」

身に付けていた腕時計を外し、結衣の細い腕にはめる。が、デカすぎるためずり落ちる。


「先生、ブカブカだよ」

結衣は笑いながら、ほら、と腕を上げて俺に見せた。


「やっぱりな、まぁ机にでも置いとけ」

「はい、ありがとうございます」

そう言って結衣は大事そうに制服のポケットにしまった。


「そろそろ時間だな…」

「はい、行ってきます」


少しだけ緊張がほぐれた様子の結衣に安心し、会場に入っていく結衣を見送った。


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