ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「ただのお友達ですわ」

藤堂蘭子は質問してくる友人たちに微笑みながら答える。

一応恋人ではないと否定してくれるが、信じてもらえない。というのも、しっかりと腕を組みながら、俺にピッタリと寄り添っているから。


「いい加減、離してもらえませんか…」

「しつこいわよ」

この女…ムカつくっ…!!調子に乗ってねえか?いつも上から目線だが、今日はそれに拍車がかかっている。

それに、藤堂蘭子の思惑がいまだに読めない。
俺を皆に見せつけるように寄り添うが、お得意の作り笑顔は時折崩れて影を落としていた。


それが気になりつつも今日はエスコートに徹し、おとなしく振り回された。
そして、半ば引きずられるように向かった先は親父のところ。

もうやめてくれ…。
ガックリと項垂れていると、親父の豪快な笑い声が聞こえてきた。

「蘭子さん!銀次!お似合いじゃないか!」

ガハハハ…と笑いながら俺にニヤっといやな視線を送ってくる。

「三神社長、本日はご出席ありがとうございます」

ニコッと微笑みながら、藤堂蘭子は一層俺に寄り添ってきた。やめろ!と離そうとするが、もの凄い力で押さえつけられている。


「ちょ…!!藤堂さん!!」

この女すげぇ力だ!!思わず声を上げると、「何かしら、銀次さん」と猫なで声で微笑みながら、鋭い視線を向けられた。

何なんだこいつ…!!今まで名前で呼んだことないくせに!!


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