ダイスキ熱愛先生！～溺愛教師の不純!?な個人授業～

「一体何がしてえんだよ」

先ほどより抑え気味に問うと、藤堂蘭子はゆっくりと俯いた。泣いているのか、すすりあげる声が聞こえる。


「だって…っ…!!好きなのに…っ」

「……は？」

「こんなに、好きなのに…っ…」

「え？」


はあぁっ!?こいつ、俺のこと好きだったのか!?ウソだろっ!?

まったくそんな風には見えなかったが…マジか!?ちょっとこれは勘弁して欲しい…。

「い、いや…ちょっと…、悪いがもう俺には心に決めた人が…」

急に冷や汗を噴出しながら焦った声を出すと、藤堂蘭子が涙目でギロリと睨んできた。



「誰があんたなんかを好きって言ったのよ!!」

「…へ？」

「私だって…!!好きであんたと結婚するわけじゃないわよ!!」


んだよっ!!俺じゃねえのかよ!!まぎらわしい!!

しかも自分から結婚するって言い出しておきながら何なんだその言い草は!!



…いや、ちょっと待て。

俺じゃないってことは、こいつにも好きな男がいるってことなのか!?