ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「樋口…お前という奴は…」

親父があきれ気味に小さく吐き出すと、再び樋口さんは申し訳なさそうに俯いた。


「親父!ここまできて反対する気じゃねえだろうな…」

「銀次は黙ってろ」


そう言って親父はギロッと鋭い視線を俺に向けたあと、藤堂社長に向き直った。


「申し訳ございません…。うちの樋口が…」

「い、いえ…私も娘のこととはいえ全く把握しておりませんでした…」


お互い気まずそうに頭を下げていると、藤堂蘭子が弱々しく「ごめんなさいお父様…」と呟いた。


「てっきり婚約に乗り気だと思っていたが…。蘭子、私はお前に苦しい思いをさせてまで結婚させたくはない」


藤堂社長は情けなさそうに苦笑しながら藤堂蘭子の横に座り、その頭を撫でた。


「そんなに好いた男がいたとはな…。お前は不器用だから、彼を試すようなことばかりしたんだろ。もっと素直になりなさい」


諭すような口調に、藤堂蘭子は鼻をすすりながらコクリと頷いた。


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