ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「なんだよ…」

取り出した携帯をしまいながら静かに問うと、親父はゆっくりとこちらに近付いてきた。


「言っておくが……まだお前を認めはせんぞ!」

わざわざそれを言いに!?なんて諦めの悪いジジイだ…!!


「今回は樋口に潰されてしまったが…次だ!!次を見つけてやるからなっ!!」

「ハァ!?次って…!!何意地張ってんだよっ!!もういいじゃねえか!!」

「黙れ!!すぐに見つけてくるから待っておれ!!」

「もういい加減にしてくれよ…」


何をされたところで、俺は結衣を手離すつもりはこれっぽちもない。

やけくそ気味にギャンギャン吠え続ける親父に「帰るわ…」と言い残してさっさとこの場を去った。





はあ…疲れた…。

でも、なんとか婚約話は片付いた。親父はまだ諦めていない様子だが…。こんな状態じゃ認めてもらおうと説得するだけ時間のムダだ。しばらく休戦するしかねえな…。


車に乗り込みぐったりと背を預けながら再び携帯を取り出した。いつの間にか時間は八時を回っている。

かなり遅くなってしまった…結衣に連絡しなければ…。

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