ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「もしもし、結衣?」

『先生?もう終わったの?』


はぁ…癒される…。

結衣の声を聞いたら一気に疲れが吹っ飛んだ。自然と顔が緩んでしまう。


「ああ。ごめんな、遅くなって。試験はどうだった?できたか?」

『うーん…どうだろ…』

曖昧に結衣は答えるが、結衣の実力なら心配することはないだろう。ちゃんとできてるはずだ。


「とりあえず第一関門突破だな…。今俺のうちで待ってるんだろ?すぐ帰るから」

『え…いや…その…』


歯切れの悪い結衣の言い方に、もしや…と悪い勘が働く。


「今、どこにいる?」

『……え、自宅に…』

やっぱり…!!思った通りだ。

「何で俺んちで待ってねえんだよ!」

『だ、だって…!!先生が今朝あんなこと言うから…!!』

「だからって帰んなよ…」

寂しいじゃねえか。……まあ結衣らしいけど。


「言っただろ、逃がさねえって。今から迎えに行くから待ってろ」


『今から!?』と驚いている結衣に、着いたら連絡する、と電話を切り、結衣の自宅に向かった。

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