ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「でも、やっぱり先生おかしいです!最近いつも難しい顔して何か考え込んでるし」


「え?…そ、そうか?」


やっぱり完全に気付かれている。すぐ表情に出てしまう自分が情けない。


「何か隠してるんですか?…また、私には言えないこと?」

「ち、違う違う!!」


不安そうな表情になっている結衣に思わず焦った。

逆に不安にさせてどうする!!まずい…あまり言いたくなかったけど、結衣が不安に感じるなら……。


「ちょっとな、親父と色々あって…」

「それって……私が原因ですか?」

「いや、そうじゃない。これは俺たちの問題だから」

「本当?……でも、お父さん、私のこと反対なんでしょ?」

「まぁ…それはあんまり気にすんな。どうせ俺が誰を連れてこようと親父は反対するタイプだ。自分の思い通りにしないと気が済まないからな。だからケンカなんて昔からしょっちゅうあったし」

「でも…」

「結衣は今は勉強にだけ集中してろ。気にしなくていい」


結衣はあまり納得いかなそうな表情だったが、「大丈夫、大丈夫」とムリやり話しを終わらせて、早く勉強するようにせきたてた。


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