ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「先生、最近おかしくないですか?」

「そ、そんなことねえよ」


家に着いてからも、結衣はじーっと疑いの眼差しを向けてくる。

そんなに俺って分かりやすかっただろうか…。

その視線をかわしながらさり気なさを装っていると、結衣は「やっぱり怪しい」と言いながら俺にグイッと詰め寄った。

心臓がドキッと跳ねる。
……違う意味で。


「ゆ、結衣…ちょっと近いかな…」

「あ、すみません」

あまり近くに寄られると、また別の意味で焦ってしまう。

身体を離しながらドキドキと騒ぐ心臓を落ち着かせた。



「やっぱり先生おかしいです。いつもと違う」

「え?ど、どこが?」

「そ、その…なんていうか…。大人しいっていうか…。この前までは隙あらばって感じだったのに…」

少し恥ずかしがって結衣は答えた。

確かに、結衣が近くにいれば何とか手を出そうと必死だった。

しかし、あれ以来結衣に手を出すどころか、触れるのも控えている。

のんきにイチャついてる場合じゃないってのもあるけど、結衣の試験が近付いているため、できるだけ抑えていた。



でも…。

「結衣がいいなら、俺はいつでも準備できてるぞ」


笑いながら答えると、結衣はさらに赤い顔をしながら「け、結構です!!」と慌てていた。

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