ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
目の前にある先生の寝顔を見つめながら考えていた。


先生の寝顔が見られるなんて珍しいかも…。

いつもは先生の方が早く起きてるから。先生いわく、私は一度眠りにつくと、なかなか起きないらしい。

滅多に見れない貴重な寝顔をここぞとばかり見つめていた。



……なんて、端正な顔…。

こんな素敵な人が私の恋人だなんて信じられない…。街を歩いていても、すれ違う女の人が皆振り返って見ている。先生は気付いてるのかな…。何も気にした様子はないから、昔から慣れっこなのかも…。



「はぁ…」

思わずため息が出た。

本当に私でいいのかなって、いつも思う。子どもだし、可愛げなんてないし…。周りにはもっと美人で大人の女性がいっぱいいるのに…。


先生に愛されているという自信は、ある。
うぬぼれじゃなくて、誰の目から見ても明らかなくらい、惜しみない愛情を注いでくれる。それに私も、先生のことは好き。

でも、時々先生のストレートすぎる愛情に戸惑ってしまって、つい冷たい言葉を返してしまう。素直になれない。

ほんと、可愛くない…。こんな私が先生の恋人で、申し訳なくなってくる。先生はいつだって優しいのに…。


大切にされているのがはっきりと分かるからこそ、自分の情けなさが身にしみる…。

< 471 / 479 >

この作品をシェア

pagetop