ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「………先生…?」

桐島が少し困惑した表情になっている。

「あ、あぁ…」

ゆっくりと手を離し、桐島を見つめた。

「じゃあ…また明日」

「はい、おやすみなさい」

明日また学校で会えるというのに、とても寂しい。


「……また送るから」

はい、と言う返事が返ってくると思いきや、

「えぇ!?そんな毎回迷惑かけられません!!大丈夫です」

と、桐島はまたもや断ってきた。
どうやら今日だけだと思っていたらしい。

「迷惑なんかじゃない。俺がそうしたいんだ。遅い時間に1人で帰すわけにいかない」

桐島ともっと一緒にいたいんだ、という言葉は飲み込む。


「でも…。文化祭の時期は皆遅いから…私だけ送ってもらうのは…」

真面目な桐島のことだから、自分だけっていうのが受け入れ難いのだろう。

「気にすんな!言ったろ?……桐島は特別だって」


俺のその言葉に桐島は苦い顔をして俯いた。


…またこの表情だ。そんなに嫌なのだろうか…。

それでも、譲る気なんてなかった。


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