ひまわり。
_promise
突然のことだった。





6才の夏−
約束を交わした日からちょうど1年たった日。




裕也は私の前から
突然姿を消した_。





いつものように
遊んでいたのに
子供だった裕也は下を向いたまま、なにも言わずに渡してきた青い紙きれ。





「帰ってから、見て」







そういって裕也は
精一杯の笑顔を作って見せた。




「じゃあ、バイバイ美麻」



「うん!バイバイ











『_約束は忘れて。バイバイ、美麻』





そこには精一杯の滲んだ文字で綴ってあった『バイバイ』




私わ意味もわからず
机の上にほおっておいた。





_次の日








裕也の家は
なくなっていた。
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