粉雪
粉雪
あれは、雪の舞い散る日の出来事だった。
2週間前に別れを告げられた僕は、2ヶ月振りにその街を訪れていた。
もちろん、キミには内緒で。

2ヶ月振りに訪れたキミの街は、週末という事もあり、賑わっていた。
僕は時計に視線をやる。

(もうすぐキミが出勤する時間か・・・)

改札の方へ視線を移すと、丁度キミが改札を抜ける所だった。
慌てて、僕は建物の影に隠れた。
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