sky-スカイ-
教室に戻るとすでにほとんど生徒の姿はなく




クラスの男子が数人残って話しているだけだった。




「夏ー。またサボり?もうホームルーム終わっちゃったよー。」



話しかけてきたのは優斗。




優斗とはたまに話すくらいだったが




口数の少ない夏にとって優斗は仲がいい方だった。




「数学寝ちゃってさ。めんどくさいから次もサボった(笑」


「まぁ夏のサボりはいつものことか(笑)でもいいよなー。夏は授業でなくてもトップだもん。ほんとうらやましいよその頭。」


「んなことねーよ。」


「なっくん?嫌味言ってるのはこの口かな!?」



優斗が両手でほっぺを引っ張ってきた。



「やめろって(笑)」



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