【完】先生と恋をしましょう!
悪夢の夏


外側から見れば、何の変哲もない家。
父親に腕を掴まれて無理矢理その中へと入る。
部屋の造りさえも、普通で不気味。
でも…私の部屋と言って通されたのは、酷いものだった。
其処には、机とタンス、それからベッドしかなかった。
必要最低限以外のもなんて、何もなかった。






「毎日学校へ、送り迎えする。逆らうな、絶対に」



そう、まるで死刑宣告のような気分になった。
いつ死ぬかわからない恐怖、そんな気さえした。





「トイレは、そこにある。食事も運ぶ、だから部屋からは学校以外では、でるな」







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